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2015年3月15日日曜日

OpenSees Developer : ソースコードのダウンロードとビルド

OpenSeesのソースコードをダウンロードして、Microsoft Visual C++ 2010 Expressでビルドする方法についての説明です。

OpenSeesのソースコードを、機能向上、品質向上のためにUploadする場合、およびライセンスについての注意事項は、こちらをみてください。

<準備>
1) Microsoft Visual C++ 2010 Express とSP1をインストールします。
これらのプログラムのダウンロードはここ、および使い方は、ここにあります

2) tclの32bit版を
C:\Program Files\Tcl\include
にインストールします
tclの32bit版のダウンロードの仕方はここをみてください。

3) OpenSeesのソースコードはSubVersionを使って管理していますので
SubVersionをインストールしてください。

4) OpenSeesのソースコードをSubVersionを使ってダウンロードします。
Versionは
Version 2.4.3 - Release Tag 5621
を使いました。 2015/1 現在 2.4.4では、ビルドできなかったので 2.4.3を使っています。
ソースコードのダウンロートの仕方は、ここを見てください。

<ビルド>
1) ここでは、OpenSeesのソースコードは
C:\Opensees-Work\OpenSees5621
にダウンロードしました。
このソースコードを、Microsoft Visual C++ 2010 Express(MSVS)に読み込ませます。
C:\Opensees-Work\OpenSees5621\OpenSees\Win32\Opensees.sln
ファイルがMSVSのソリューションファイルです

2) たくさんのプロジェクトが読み込まれますが、
この中の OpenSeesがメインのプロジェクトです。
これをビルドするために、「OpenSees」の上で右クリックして、「スタートアッププロジェクトに設定」を
クリックします。(OpenSeesnプロジェクトが太字になります)


























3) 試しに、"Opensees" プロジェクトをリビルドしますと、 たくさんコンパイルエラーがでるので、これを無くして行きます

<コンパイル>
1)  tcl.h をIncludeしているプロジェクトが、"tcl.hが見つからない” というコンパイルエラーを出すので
tcl.hがある
C:\Program Files\Tcl\include
を、コンパイルエラーを出したプロジェクトのinclude ディレクトリに入れます

対象となるプロジェクト名は、以下の通りです
tcl
reliability
actor
material
element
domain
database
opensees
damage
recorder
optimization

最初に、対象となるプロジェクトの上で右クリックし、「プロパティ」をクリックします



「VC++ディレクトリ」 の中の、「インクルードディレクトリ」を選択します






<編集>をクリックすると、下記のダイアログボックスがでてきますので、
ここに
C:\Program Files\Tcl\include
を入力します





これで、
「VC++ディレクトリ」 の中の、「インクルードディレクトリ」
は、
C:\Program Files\Tcl\include;$(IncludePath)
となります

2) element プロジェクトのinclude ディレクトリに
 "...\OpenSees\OTHER\Tringle" and  "...\OpenSees\OTHER\tetgen1.4.3"
を入れます

<リンク>
1)”tcl85.lib、tk85.lib がリンクできない”、というエラーがでるので
Openseesのリンクディレクトリに
C:\Program Files\Tcl\lib
を追加します

最初に、OpenSeesプロジェクトの上で右クリックし、「プロパティ」をクリックします





「リンカー」の「全般」のところの「追加のライブラリディレクトリ」を選択します



<編集>をクリックすると、下記のダイアログボックスがでてきますので、
ここに
C:\Program Files\Tcl\lib
を入力します




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以上で、OpenSeesのソースコードのビルドができるようになり、作成したOpenSees.exeをMSVS上で走らせることによって、ソースコードをDebug Modeで解析できるようになります。

なお、ビルドで作成したOpenSees.exeは
C:\OpenSees-work\OpenSees5621\OpenSees\Win32\bin\openSees.exe
にあります。これは32bit版です。
----------------------------------------------------

<Debug mode での OpenSeesの走らせ方>

1) システムの環境設定 で、 windowsのpathにc:\programfiles\tcl\bin (32bitのtclのダイナミックリンクライブラリ)をセットします。セットの仕方は、下記を参照してください
http://visualstudiostudy.blog.fc2.com/blog-entry-6.html

pathは、以下のようにセットしてください
%PATH%C:\Program Files\Tcl\lib;C:\Program Files\Tcl\bin;

2)OpenseesのコマンドがセットされているtclスクリプトファイルをMSVSにセットします
たとえば、
C:\Opensees-Work\OpenSees5621\truss-test.tcl
のスクリプトファイルを使用したい場合は、
最初に、OpenSeesプロジェクトの上で右クリックし、「プロパティ」をクリックします。






次に
「デバッグ」の「作業ディレクトリ」を選択し、使用するスクリプトファイル
C:\Opensees-Work\OpenSees5621\truss-test.tcl
を入力します。




これで
ソースコードをDebug Modeで解析できるようになります。


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