OpenSeesファンの皆様
このブログを見ていただきましてありがとうございます。毎週1,2ページの投稿を目標にしておりますが、アルバイト先の研究室の論文サマリを急いで英訳しなければいけないこともあり(汗)、本日より8月末まで夏休みを取らせていただきます。
目次ページにありますとおり、次回は
Basic example manual の
Elastic Frame Example
に取り組む予定です。
Googleさんの統計によりますと
このブログを開設してから 約2か月、本日まで1200ビュー(*)、約100人ぐらいの方に見ていただいているようです。
また、日本ばかりでなく、アメリカ、ロシア、ドイツ、ウクライナercの国の方も閲覧しているようです。ありがとうございます。
夏休み後もまったりと追記していきますので、よろしくお願いします。
Innovativeな建物がたくさんできますように!
2014/7/25 Satoko Toengawa
(*)Tonegawaが閲覧したビュー数、リダイレクトしたビュー数は除いた数字です
◆◆◆ OpenSees 日本語 ◆◆◆ OpenSeesとは・・・カリフォルニア大学バークレー校(UCB)がOpenSourceとして公開している有限要素解析フレームワークOpen System for Earthquake Engineering Simulation(OpenSees)。この日本語説明をブログで書いてみました。本人は、どちらかというとアルゴリズムのプログラマに近いですので、そこら辺を割り引いて見ていただけると嬉しいです。なお、構造計算に関する技術用語の説明につきましては、内容豊富な他の方のウェブサイトにお任せして、ここでは、プログラミング視点での記載としました。スマートフォンの方は、この文書の下にあるホームをタップして表示される、「目次」の「このブログを見るためのガイド」から入っていくとわかりやすいと思います。
OpenSees Blog 日本語 目次
最初に「このブログをみるためのガイド」をご覧ください。
Update中OpenSees コマンド 日本語解説 の 目次 | OpenSeesコマンド はじめての方は「ここから」 このblogで使用しているOpenSeesコマンド集は「ここ」 Update中 |
OpenSees のソースコード 解析に挑戦してみる 目次 | 最初のページは「ソースコードのダウンロードとビルド」 |
Appendix:C言語での 「有限要素法における平面トラスの解析」目次 | 最初のページは「Microsoft Visual Studioの導入方法」 |
目次の中で、更新したページにはNewがついています
このブログ内の単語を検索したい場合は、左上OpenSeesロゴの上に検索窓から検索できます。
2014年7月25日金曜日
2014年7月24日木曜日
OpenSees Basic Examples (A3: 基本的なトラス解析) 解析結果
Truss example(ここ)で作成した、Truss.Tcl ファイル内の
OpenSeesコマンドを実行すると、以下の様な画面が表示されます。
座標は (72,96)
変位は 0.530093 -0.177894
速度は なし
外部からの力は X方向100 Y方向 -50
また、 下記コマンド
recorder Node -file TrussNode.txt -time -node 4 -dof 1 2 disp
recorder Element -file TrussEleGlobal.txt -time -ele 1 2 3 forces
recorder Element -file TrussEleLocal.txt -time -ele 1 2 3 basicForces
から、テキストファイル
TrussNode.txt
TrussEleGlobal.txt
TrussEleLocal.tct
として出力されます
そして、下記コマンド
print element
から、テキストファイル
element
として出力されます
<TrussNode.txt>
time
|
Node4での
|
Node4での
|
X方向の変位
|
Y方向の変位
|
|
1
|
0.530093
|
-0.177894
|
<TrussEleGlobal.txt>
全体座標系
全体座標系
Element 1
|
||||
Node1
|
Node4
|
|||
time
|
X方向の力
|
Y 方向の力
|
X方向の力
|
Y 方向の力
|
1
|
-26.3611
|
-35.1482
|
26.3611
|
35.1482
|
Element 2
|
||||
Node2
|
Node4
|
|||
X方向の力
|
Y 方向の力
|
X方向の力
|
Y 方向の力
|
|
-34.5278
|
46.0371
|
34.5278
|
-46.037
|
|
Element 3
|
||||
Node3
|
Node4
|
|||
X方向の力
|
Y 方向の力
|
X方向の力
|
Y 方向の力
|
|
-39.1111
|
39.1111
|
39.1111
|
-39.111
|
<TrussEleLocal.txt>
局所座標系(部材座標系)
time
|
Element 1軸力
|
Element 2 軸力
|
Element 3 軸力
|
1
|
43.9352
|
-57.5463
|
-55.3114
|
Opensees コマンド 日本語解説 : 目次 |
2014年7月17日木曜日
OpenSees Basic Examples (A2: 基本的なトラス解析) コマンドサマリ
Basic Examples Manual (Truss Example) 解説
のコマンドのサマリは以下の通りです。
このコマンドを ファイル名 Truss.tcl として、テキストフォーマットで作成し、
OpenSeesの起動環境 で 起動しているOpenSees のコマンドラインに
OpenSees Truss.tcl <Enter>
と打ち込んで、実行します。
----- Truss.tcl 始まり ------
wipe
model BasicBuilder -ndm 2 -ndf 2
node 1 0.0 0.0
node 2 144.0 0.0
node 3 168.0 0.0
node 4 72.0 96.0
fix 1 1 1
fix 2 1 1
fix 3 1 1
uniaxialMaterial Elastic 1 3000
element Truss 1 1 4 10.0 1
element Truss 2 2 4 5.0 1
element Truss 3 3 4 5.0 1
recorder Node -file TrussNode.txt -time -node 4 -dof 1 2 disp
recorder Element -file TrussEleGlobal.txt -time -ele 1 2 3 forces
recorder Element -file TrussEleLocal.txt -time -ele 1 2 3 basicForces
timeSeries Linear 1
pattern Plain 1 1 {
load 4 100 -50
}
# Create the system of equation, a SPD using a band storage scheme
system BandSPD
# Create the DOF numberer, the reverse Cuthill-McKee algorithm
numberer RCM
# Create the constraint handler, a Plain handler is used as homo constraints
constraints Plain
# Create the integration scheme, the LoadControl scheme using steps of 1.0
integrator LoadControl 1.0
# Create the solution algorithm, a Linear algorithm is created
algorithm Linear
# create the analysis object
analysis Static
analyze 1
# ------------------------------
# Print Stuff to Screen
# ------------------------------
# Print the current state at node 4 and at all elements
puts "node 4 displacement: [nodeDisp 4]"
print node 4
print element
----- Truss.tcl 終わり ------
2014年7月15日火曜日
OpenSees Basic Examples (A1: 基本的なトラス解析) 例題・解説
Basic Examples Manual (Truss Example) 参照
線形弾性の3つの棒の、トラスです。例題は以下の様になっています。
単位は、kips, in, secを使っています。
Node(節点) 4に、オレンジ色の矢印の外力を加えます。
Node(節点) 1, 2, 3が固定されています。
1)Model, Node(節点), Element(要素)の設定
解析する時の、次元、節点(Node)、要素(Element)の
Opensees のコマンドは、以下の通りです。
1.1) 今までの設定をクリアします
wipe
1.2) 2次元、自由度2 で、解析するよう設定します
model BasicBuilder [次元数] [自由度数]
model BasicBuilder -ndm 2 -ndf 2
(参照ページはここ)
1.3) Node(節点) の 座標を設定します
Node [ nodeの番号 ] [ x座標] [y座標]
node 1 0.0 0.0
node 2 144.0 0.0
node 3 168.0 0.0
node 4 72.0 96.0
(参照ページはここ)
1.4) Nodeのどこを固定するかを設定します
fix [ nodeの番号 ] [ uの固定の定義] [ vの固定の定義] [ θの固定の定義]
0: 固定されていない
1: 固定されている
fix 1 1 1
fix 2 1 1
fix 3 1 1
(参照ページはここ)
1.5) 素材、ヤング率を設定します
単軸素材の設定は、uniaxialMaterial コマンドを使用します。
uniaxialMaterial | |
単軸素材の設定 |
|
ここでは、
Some Standard Uniaxial Materials 標準的な単軸素材
の中の、Elasticコマンド -弾性単軸素材コマンド- を使用します。
uniaxialMaterial Elastic [ Material番号 ] [ヤング率]
uniaxialMaterial Elastic 1 3000
1.6) Element(要素)を設定します。
Element コマンド の中の Trussコマンドを使用します。
element Truss [ elementの番号 ] [ 片方のnode番号] [片方のnode番号] [ 断面積] [Material番号]
element Truss 1 1 4 10.0 1
element Truss 2 2 4 5.0 1
element Truss 3 3 4 5.0 1
このelement(要素)コマンドで設定したMaterial番号は、uniaxialMaterial コマンドで設定した
Material番号に対応しているため、ヤング率を設定していることになります。
2)解析結果を記録するレコーダーの設定
Node(節点) Element(要素)について、解析結果を記録するためのファイル名、Node, Element番号を設定します
recorder Node -file TrussNode.txt -time -node 4 -dof 1 2 disp
(参照ページはここ)
recorder Element -file [ 出力ファイル名 ] -time(時間を基準として記録) -ele[記録したいElement番号] force(全体座標系でのX方向の力、Y方向の力) または basicForces(局所座標系/ 部材座標系での軸力)
recorder Element -file TrussEleGlobal.txt -time -ele 1 2 3 forces
recorder Element -file TrussEleLocal.txt -time -ele 1 2 3 basicForces
(参照ページはここ)
3)外力の設定
このトラス構造物に加える外力(オレンジの矢印部分)を設定します。
timeSeries Linear [タグ番号]
このコマンドについての説明は、ここ。
「時間ごとに線形に一様に変位する力」という定義です。
また、Node(節点)にかける外力なので、Nodal Loadを使用します。
(参照ページはここ)
pattern Plain [Loadの通し番号] [ 上記のtimeSeriesで指定したタグ番号] {
load [Node番号] [自由度の1番目に対してかける力(X方向)] [ 自由度の1番目に対してかける力(Y方向)]
}
timeSeries Linear 1
pattern Plain 1 1 {
load 4 100 -50
}
4)OpenSeesで用意されているツールの設定
有限要素法で使用する連立方程式の解法を設定します。
ここで使用しているコマンドについての
参照ページは ここ と ここ
system BandSPD
numberer RCM
constraints Plain
integrator LoadControl 1.0
algorithm Linear
analysis Static
5)解析開始
ここでは、解析を1行のみ行うように指定しています。
(参照ページは、ここ)
analyze 1
このコマンドの実行により、
2)解析結果を記録するレコーダーの設定
で、指定したファイルに、結果が出力されます。
6)ディスプレイで表示する情報の設定
ディスプレイに表示させる場合は、下記のコマンドを使用します。
表示結果は こちら をみてください。
puts "node 4 displacement: [nodeDisp 4]"
"node 4 displacement: " とディスプレイ上に表記し、Node4のX方向の変位、Y方向の変位を表記します
print node 4
Node4 (節点4)の情報を表記します
print element
"element" ファイルに、要素の情報を書き込みます。
次のページ →
Basic Examples (Truss Example)
コマンド サマリ
Opensees コマンド 日本語解説 : 目次 |
登録:
投稿 (Atom)