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2015年7月14日火曜日

OpenSees Basic Examples (B3: 曲げモーメント-曲率計算) 部材の定義2

部材の定義の続きです。

各場所のパラメーターをセットします。


# set some paramaters
set colWidth 15
set colDepth 24 

set cover  1.5
set As    0.60;     # area of no. 7 bars

# some variables derived from the parameters
set y1 [expr $colDepth/2.0]
set z1 [expr $colWidth/2.0]

上図の
横(Z軸方向)の長さは15
縦(Y軸方向)の長さは24
です

鉄筋の外側のコンクリートのカバーの厚さは 1.5
鉄骨の断面積は 0.6

座標の中心を、部材の中央においていますので
中心から、部材の端までのそれぞれの長さは、
Y軸方向、Z軸方向 それぞれ 横、縦の長さの半分です。

ここで
[expr $colDepth/2.0]
は、
colDepthを $colDepth として代入し、2.0で割ります
という意味です。
expr は、$colDepth/2.0 の計算をします
という意味です。

次に、下記のエリアごとの素材の定義をします。



黄色で囲まれた部分の素材は、
uniaxialMaterial Concrete01  1 

黄色の外の部分の素材は
uniaxialMaterial Concrete01  2

鉄筋部分は
uniaxialMaterial Steel01 

で、すでに 部材の定義1 で定義されていますので、それぞれの素材がどこのエリアで使われているのかを定義します。

エリアごとの素材の定義は、section コマンドを使用します。


section 解説
section
エリアの設定





















ここでは、 Fiber コマンドを使用します。
section Fiber [ tag番号 ] 
{
  fiber
  patch
  layer
  :
}

また 今回解析する鉄筋コンクリートの部材は矩形なので
Fiber コマンドの中のpatch rect を使用して、エリアごとの素材を設定します

patch rect [ Material番号 ] [矩形の横方向(Y)の分割数] [矩形の縦方向(Z)の分割数] [部材差表敬における横方向(Y)の座標] [部材差表敬における縦方向(Z)の座標]

コンクリート部分は以下の様になります



鉄筋部分は以下の様になります


 コマンドは以下の様になります。


section Fiber 1 {

    # Create the concrete core fibers
    patch rect 1 10 1 [expr $cover-$y1] [expr $cover-$z1] [expr $y1-$cover] [expr $z1-$cover]

    # Create the concrete cover fibers (top, bottom, left, right)
    patch rect 2 10 1  [expr -$y1] [expr $z1-$cover] $y1 $z1
    patch rect 2 10 1  [expr -$y1] [expr -$z1] $y1 [expr $cover-$z1]
    patch rect 2  2 1  [expr -$y1] [expr $cover-$z1] [expr $cover-$y1] [expr $z1-$cover]
    patch rect 2  2 1  [expr $y1-$cover] [expr $cover-$z1] $y1 [expr $z1-$cover]

    # Create the reinforcing fibers (left, middle, right)
    layer straight 3 3 $As [expr $y1-$cover] [expr $z1-$cover] [expr $y1-$cover] [expr $cover-$z1]
    layer straight 3 2 $As 0.0 [expr $z1-$cover] 0.0 [expr $cover-$z1]
    layer straight 3 3 $As [expr $cover-$y1] [expr $z1-$cover] [expr $cover-$y1] [expr $cover-$z1]

}    

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OpenSees Basic Examples (曲げモーメント-曲率計算) 
解説(部材の定義3)


Opensees コマンド 日本語解説 : 目次

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